《2024年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第24回:新問対策と復習方法 ~前編~」
2024.09.06
医学生の皆さまこんにちは!
医師国家試験対策予備校メック大阪校のラーニングインストラクター(L.I)「L.I Nisshy」です!
9月に入りました。暦の上ではとうに秋のはずなんですが、今年の夏は早くからとにかく暑かったですし、まだまだ暑い。気づけばL.I Nisshy 、ここ数回のコラムで「暑い」しか言ってなかった気がします。とりあえず今日も帰ったらビール飲むと思います。ビールは断然サッポロ派のL.I Nisshyです。
さて医学生の皆さん、夏休みは暑い中でも勉強は順調に進めていらっしゃいましたでしょうか。
卒業試験・医師国家試験対策も本格化する時期になりました。今回の「オススメ勉強法」もぜひ参考にしてみてくださいね!
今回のコラムは新問対策とその復習方法を前・後編で伝授いたします!
1. 新問(オリジナル問題)が苦手な方がやりがちなこと
2. 新問の対策(一般問題・臨床問題)とは?
3. 一般問題対策のポイント
4. 臨床問題について
5. 新問(オリジナル問題)・模試の復習方法
効果的な対策方法を伝授してくれるのは、メックの個別指導で毎年学生様からの信頼が厚く、合格実績も抜群の人気講師Dr.大原です。
コラムの中にある「解いてみよう☝」をタップすると国試過去問が表示されるので、Dr.大原のアドバイスを参考にしてぜひ解答してみましょう!
Dr.大原
個別指導では低学年の進級試験、共用試験CBT、卒業試験、医師国家試験対策まで幅広く指導を行い、生徒の弱点や補強すべきポイントを的確に見つけ、確実に成績向上へと導く。メック予備校の国試対策コースでは、各科目の重要疾患に対しての基礎知識を補う「Introduction」補講講義担当。
根性論ではなく、冷静な分析で弱点を見抜き、成績をぐんぐん伸ばすことに定評があるため、生徒からの信頼も厚い。
第24回:新問対策と復習方法 ~前編~
我々L.Iは学習面談で、医学生の皆さまから下記2つのご相談をよく頂戴します。
・過去問は問題なく解答できるのに新問になると対応できない。
直近5年分の過去問を何周も演習しているのに、模試などで出題される初見の新問では思ったような得点に繋がらない
( >~<; )
・最近の医師国家試験は症例に対して検査や治療の適切な対応を求められる問題が多く、状況に応じてどう対応すべきか、という思考力が必要なのに判断に迷ってしまう ( >~<; )
こういったご相談が多いことをふまえると、やはり「弱点は新問(オリジナル問題)」という学生様が多いのだと思います。
それでは、今回のコラムでDr.大原が医学生の皆さまに贈る「新問対策と復習方法」をお読みいただき、ご紹介している対策法を試して「新問は苦手」という意識とはサヨナラしちゃってください!
1. 新問(オリジナル問題)が苦手な方がやりがちなこと
新問(オリジナル問題)が苦手な方って多いですよね。苦手な方がやりがちなこと、苦手になってしまう理由などはあるのでしょうか。
新問が苦手な方は「患者さんを放置して国試的キーワードを探しがち」というのが、私が医学生の皆さんと個別指導で接してきた中で感じていることです。
正答率の高い問題を解くための理解が不安定な方は、問題文の年齢・性別や主訴や経過を無視して「有名キーワードを探す」動きを最初にしていることが多い印象を受けます。この進め方って“症状から鑑別を挙げて検査をオーダーする”医師の思考フローとは真逆の動きなんですよね。優秀な方は無意識のうちに「有名キーワードの登場を予想する」ように読み進めています。
キーワードの暗記も重要ですが、「主訴ごとの頻度が高い疾患と見逃せない疾患」や「頻出疾患の典型的な受診エピソード」を意識して勉強するのが成績アップのポイントだと思います。特に前者は国試に受かってからも大切なポイントとなります。
この過去問、解いてみました!
医学生Aさん
117C50では、核抗体検査の結果がなくとも身体所見や血液検査などからSLEを予想しなければなりませんでした。この問題では医療現場に出て外来の段階で、問診や身体診察から病気を類推する能力の必要性が問われているのではないかと感じました。
メック生Bさん
117C50には抗核抗体やお約束の症状などが見られず、やや正答率が落ちています。
でも実臨床では、総合所見から疾患を疑って”自分で”抗体をオーダーする意識が必要だと思いました。
医学生Cさん
文面に散りばめられたヒントから疾患を類推していけると良いと思います。この問題には「国試を通し117C50は「実臨床で活躍できるように」というメッセージが込められている気がしました。
2. 新問の対策(一般問題・臨床問題)とは?
「過去問は難なく解けるのに、新問では誤答が多く得点に繋がらない」という場合、対策はどのようにすべきでしょうか。
直近の過去問は、周辺知識までチェックしておく、ということがまずは基本でしょうか。
前提として、一般問題の新出問題は解答することが難しいケースが多いです。だって知らないものはどうしようもありませんからね。
ですから、まずは誰もが学ぶ重要な知識を確実にストックしていき、少しでも正解できる確率を上げる、ということが対策の王道となります。
ですが一方で、直近の過去問で聞かれたことと同様の内容で出題される、というケースも実は多いんです。これは「新しい知識を前向きに、貪欲に学ぶ姿勢」を問われている、ということかもしれません。
また、ある年に文中で記載されている所見や処置が、別の年には一般問題の選択肢になって再登場するパターンもあります。これは“臨床問題を実際のカルテのようにしっかりと読む習慣がついている人”が圧倒的に有利です。
解いてみよう! → 117F10(対比115E23)、117A4(対比114A33)
直近の過去問演習が点数に直結することを体感してみてください。
この過去問、解いてみました!
医学生Aさん
115E23を解いたときに「蓄尿症状」とは何か、また「排尿障害」についても勉強しておけば、117F10が問題なく解けると思います。
メック生Bさん
114A33の問題文中の「両側びまん性のすりガラス陰影」が117A4の正答に結びついています。また、選択肢cは全く同じ内容だと気づきました。
いかがでしたか?
以上が「第24回:新問対策と復習方法 ~前編~」でした!
今回ご紹介した通り、ただ「答えが合っているかどうか」を気にするだけの問題演習ではなく、直近過去問の問題文や周辺知識を学びながら演習することで、新問に対応できる力が自ずとついていきます。
初めは時間がかかるかもしれませんが、地道に何周も演習してみてくださいね!
その中で見えてきた新たな発見を“楽しみ”に変えていけるようになったら最強です!
後編はこちら!
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