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特別編:海外医学部卒業生の医師国家試験受験まで

2025.01.16

こんにちは!

医師国家試験対策予備校メック大阪校のラーニングインストラクター(L.I)「L.I Nisshy」です!

暖冬かと思いきや本格的な冬がしっかりやってきました。家を出た途端、布団が恋しくなる日々が続いています ;つД`)

さて、今回の勉強法コラムのテーマはこれまでと少し趣向を変えた特別編、「海外医学部卒業生の医師国家試験受験まで」をお届けします。
日本の医学部では卒業試験を突破すれば医師国家試験を受験することができ、そしてその国試に合格したら晴れて医師としての生活がスタートとなります。
では、海外の医学部を卒業された方が日本の医師を目指す場合は、どのような手順をふむ必要があるのでしょうか?
今回のコラムでは海外大学医学部を検討中の方、卒業予定の方などに向け、日本での医師国家試験受験までの詳細をご紹介いたします。

特別編:
海外医学部卒業生の医師国家試験受験まで

1. 国試受験前の審査について

医科大学や医学部は世界中にありますが、日本以外の国で医科大学・医学部を卒業した方や医師免許を取得した方が日本での医師業務に携わるためには、日本の医師国家試験を受験し、合格することが必須となります。

日本の医学部では、CBT試験やOSCEといった共用試験や、各学年での学内試験を合格・単位を修得した上で卒業となれば、自動的に医師国家試験の受験資格を得ることができます。しかし海外大学医学部を卒業された場合は少し違います。
海外大学医学部を卒業された方が日本の医師国家試験を受験するためには、医師法の規定に基づき厚生労働大臣の認定が必要とされています。
ですから、海外大学医学部を卒業されたあとは書類審査を受け、指定された審査試験に合格することが医師国家試験を受ける前の試練となります。

書類審査の審査基準は、出身大学の教育環境や当該国の医師免許の有無など様々ですが、まずは指定された書類を用意し、厚生労働省へ提出することが第一関門となります。
書類は翻訳したものを準備する必要がありますし、その他色々な手続きが必要となっています。
書類審査後の審査試験の詳細については、まずは厚労省のHPをご確認ください。

医師国家試験受験資格認定について|厚生労働省

2. 日本語診療能力調査と医師国家試験予備試験

では審査試験についてご説明していきます。
審査試験は下記の2種類のうちどちらかを受ける必要があります。

  • ① 日本語診療能力調査
  • ② 医師国家試験予備試験

① 日本語診療能力調査
日本の医学生におけるOSCE試験のようなものです。
出題形式も医療面接・身体診察ではありますが、審査基準として “日本語を用いて診察ができる能力があるかどうか” を調査される試験です。
評価項目は、聴く能力・話す能力・書く能力・読み取る能力・診察する能力とされており、ステーションも複数、また出題科目や診察室の状況も当日の試験時にしか判明しないため、どのような場合でも一定の基準で診察ができるかどうかが重要になります。

② 医師国家試験予備試験
医師国家試験予備試験は筆記試験と実地試験があります。
試験自体も2部構成で、出題科目も解剖学、生理学、薬理学、衛生学などといった基礎医学関連から、内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科などの臨床科目など、幅広く出題されます。
2部構成の筆記試験・実施試験を合格した後も、1年以上の実地修練が必須で、医師国家試験の受験資格を得るまでに期間がかかるのが特長です。

どちらの試験も、日本の医学生が学んでいる内容をふまえて対策をする必要があります。
試験経験者の方々からよくうかがうのが「日本と海外では学んだ医学知識での重要ポイントが違う」ということ。
国が違えばそもそもの頻出疾患や疫学も違いますし、臨床実習で経験する内容も異なっていたりするため、「その差を埋めるのに苦労した」とのお話も聞きました。
海外の在学中に使用してきた言語とは違う日本語での学習、かつ母国語でもややこしい医学用語ともなると、特化した教材やカリキュラムなど何かしらのサポートがあると安心かもしれません。

3. メックでの対策について

メックでは、日本で医師として働くことを目指している海外大学卒業生の方へ向けたサポートとして、対策コースを開設しております。

■ 海外医学部卒業生コース
「日本語診療能力調査」「医師国家試験」の両方の合格を目指す方へ向けたコースです。
メックの国試対策用教材を使い日本語での医学学習を進めながら、同時に日本語診療能力調査に向けては、個別指導やドクターズカンファレンスを利用して診察能力を確認していきます。

  • 日本語診療能力調査対策

    ・ドクターズカンファレンス
    ・グループ学習サポート
    ・個別指導
    ・アンケート閲覧

  • 医師国家試験対策

    ・個別カリキュラム作成
    ・ラーニングインストラクターサポート
    ・通学コース生専用教材/システム

個別指導は、講師とのマンツーマンで実施ができるので、診察能力を一からチェックし、お一人おひとりのレベルに合わせて、アドバイスや課題をご提示します。
加えて、コース限定のドクターズカンファレンスでは、類題を使いながら過去出題された試験形式に沿ってグループ練習をします。カルテの書き方や患者役への声かけなどの練習機会が増えるのはもちろん、メンバーの練習風景も見ることができるので、自分に足りないことをどんどん取り入れることができます。

一人で講義を受けながら演習量を確保して、日本語診療能力調査の対策と並行学習を進めるというのは、スケジュール管理も含めて思った以上に大変になると思います。
でもメックの「海外医学部卒業生コース」なら、全ての対策がカリキュラムに組み込まれているので、何から始めれば良いかわからない方にもおすすめです。

入会時期は、海外大学の主な卒業時期に合わせて、4月スタートや8月スタートがメインになっていますが、もちろん途中からの入会でもOK。
メックの強みであるラーニングインストラクターサポートも充実しているので、ひとりひとりの苦手科目、対策したい科目を相談しながら、カリキュラム調整ができるので安心ですね。

その他にも、ドクターズカンファレンスもある日本語診療能力調査対策に特化した「J-OSCEコース」や、個人に合わせた対策ができる個別指導のみの「個別指導コース」も!
メックではそれぞれのご状況に合わせてコース展開をしているので、興味のある方はどんなことを対策していきたいか、一度無料相談でお話を聞いてみてください!

以上、今回は海外大学の方へ向けた、医師国家試験までの情報をお届けいたしました。
また、今回ご紹介した内容は2024年度の内容に基づいてご案内しております。
2023年度に共用試験CBT・OSCE試験が公的化されたことにより「日本語診療能力調査・医師国家試験予備試験も将来的に審査内容を検討していくべき」と令和6年度医師国家試験出題基準では明言されています。
医師国家試験も実臨床をイメージした問題が増えてきていますので、今後も時代に合わせていろいろと変わっていくかもしれません。
まず各種情報を調べつつ、対策を進めてみてくださいね!
対策に第三者の力が必要と感じたときは、ぜひメックにご連絡ください。私たちが様々な立場の皆さまのお力になれたら幸いです。

今月のコラムをお読みいただきありがとうございます。
ここまでお読みくださった皆さまにお知らせです。

【2025年度海外医学部卒業生コース説明会のお知らせ】

メックでは2025年度海外医学部卒業生コースの募集開始に伴い、以下の日程で説明会を開催いたします。

◆ 2025年2月1日(土) 日本時間 17~18時

メックの日本語診療能力調査や医師国家試験の対策を詳しくお伝えしますので、皆さまのご参加をお待ちしております。
ご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

https://af8322ed.form.kintoneapp.com/public/mec-guidance-k-0201
海外医学部卒業生コース説明会案内

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