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《2023年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第4回:CBTってどんな試験?」

2023.06.19

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全国82大学医学部の皆さまこんにちは!L.Iくまです。
6月は盛りだくさん!!!今月3本目となる「医学生のためのオススメ勉強はコレだ!」は、3、4年生の皆さん必読のコラムです!
今回は意外と知らない「CBT」、医学生の皆さんが3、4年生時に受験する「CBT試験」について詳しくご説明いたします。
今回の第4回では試験内容を、次回の第5回では試験対策を、予備校メック流のポイントを交えながらガッツリ!お伝えしたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

第4回:CBTってどんな試験?

「CBT」の説明に入る前に、まずは「共用試験」についてご説明いたします。

医学部における「共用試験」とは、「診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)」に必要な、態度技能知識問題解決能力を問う、共通の評価試験になります。

「共用試験」には、2つの試験があります。

「CBT」:知識・問題解決能力を問われる ⇒ 今回のコラムの本題☝

「OSCE」:態度・診察技能を問われる実技試験

そしてこの2つの試験は「臨床実習」のためにとても重要な試験。

5年生で「臨床実習」を回るためには、どちらの試験にも合格する必要があります!

では、ここから本題の「CBT」についてご説明します。
(OSCEについては、また別の機会にお伝えしたいと思いますのでお楽しみに!) 

CBTとは?
Computer Based Testing の略で、PCを使用して受験するテストです。臨床実習に必要な知識と問題解決力を問う試験となっています。
各大学で一斉受験を実施していて、受験生が1人1台のPCに向かって、PC上にて出題される問題を解答していきます。

・出題
大学ごとの試験ではなく、30,000問以上といわれるプール問題から、受験生一人ひとりにランダムに出題されます。

出題される問題は受験生ごとに異なりますが、難易度は一定になるようにプログラミングされています。

・実施時期
大学のカリキュラムによって実施時期が異なりますが、臨床実習開始直前である4年生の8~2月に行う大学がほとんどです。

CBTの内容

・各ブロックの問題数

ブロック 問題数 制限時間 形式
ブロック1 60問 60分 単純5肢択一形式
ブロック2 60問 60分 単純5肢択一形式
ブロック3 60問 60分 単純5肢択一形式
ブロック4 60問 60分 単純5肢択一形式
ブロック5 40問 60分 多選択肢択一形式
ブロック6 40問 60分 順次解答4連問形式

CBTは合計6ブロックで構成され、出題数は合計320問です。
<出題数320問の内訳>



※新作問題は、翌年度以降はプール問題になる可能性があります。

なんと、新作問題として出題される80問は採点の対象にはなりません。 合格するためには、コアカリの出題範囲に準拠した問題演習をしっかりと行うことが重要となります。

CBTの出題範囲を分析した約3,000問を収録!
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・試験時間
A~Fブロックの6ブロックにわかれていますが、試験時間は全て60分。
つまり、CBTの試験時間は……なんと合計6時間……!
受験生は上記の「6ブロック」と、さらには「アンケート」を合わせた合計7ブロックを丸1日かけて取り組みます。かなりハードな試験……(>_<)💦

・合格基準
合格基準は大学によって若干設定が違っていて、最低合格基準はIRT(★)359(おおむね65%以上)とされていますが、IRT359以上の合格基準を設定している大学もあります。
ただしこの基準については、今年度共用試験が公的化されるタイミングで、全国統一の合格基準が設定される見込です。
※正式発表があり次第情報を更新いたします。
また、合格基準を下回ると再試験(追試)がある大学もありますので、ご自身の大学がどうなっているのか確認しておきましょう。

★IRT
IRTとはItem Response Theory(項目反応理論)の略。CBTはこの問題の難易度を配慮したIRTを用いて評価されます。
先に説明した通り、CBTは問題がランダムに出題されて一人ひとり異なるため、単純に得点だけで判断すると不公平になってしまいます。
例えば、学力に差のない受験生がいたとします。一方には難しい問題ばかり出題されて得点率が低くなり、一方は簡単な問題ばかり出題されて得点率が高くなった状態で、得点だけで判断されるのはあまりにも不公平ですよね。
ですから、単純な得点だけで評価するのではなく、難易度を考慮したIRT値で評価しよう、という仕組みになっています。

・出題割合
出題は、「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に準拠しています。出題割合については下記の表をご覧ください。
CBTは、4年生までに学習した範囲(基礎医学、臨床医学、公衆衛生)から出題されます。広範囲にわたって出題されますが、約60%はDとEの「疾患の知識」からの出題数が多くなります。

出題割合
A:医師として求められる基本的な資質・能力約10%
B:社会と医学・医療約10%
C:医学一般約15%
D:人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療約35%
E:全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療約20%
F:診療の基本約20%

・出題形式
▼ブロック1~4:単純5肢択一(各60問×4ブロック)
ブロック1~4で計240問が出題されます。
5つの選択肢から1つの答えを選ぶ「単純5肢択一」形式になります。
単純な知識問題だけでなく,解釈や思考が必要な問題や,基礎医学・臨床医学の両方の知識が求められる問題も出題されます。
同ブロック内であれば解き終わった問題を見直し,解答を変更することが可能です。

▼ブロック5:多選択肢型(40問)
ブロック5は40問が出題されますが、ブロック1~4までとは違い、6つ以上の選択肢から1つの答えを選ぶ「多選択肢型」形式になります。
基礎医学からの出題もありますが,診断を選ぶ臨床形式の問題が多くを占めます。
解き終わった問題の見直しや,解答を変更することが可能です。

▼ブロック6:順次解答型4連問(40問)
「4連問」というのは、実際の診察に沿って以下の順で問われる問題です。
1「医療面接(問診スキル)」

2「身体診察」

3「検査」

4「病態生理」

この4連問のブロック6には重要な注意点があります。
このブロックでは、選択肢を選んで次の問題へ進むと、次の問題は最初の解答が反映されて出題されます。この時点で最初の問題の解答が間違っていたことに気づいても、最初の問題に戻って解答を変更することはできません

・ブロック1~5は、解き終わった問題の見直し,解答の変更が可能!
・ブロック6は後戻りできません!
 見直し、解答の変更はできませんのでご注意ください!


以上、第4回ではCBTの基本的な部分をご説明させていただきました。
次回は、いよいよ予備校メック流の「CBT対策」についてお話させていただきます!どうぞお楽しみに!

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