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《2024年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第22回:OSCE対策は“知る”ことから!OSCE大解剖!」

2024.07.29

医学生の皆さまこんにちは!

予備校メックのラーニングインストラクター(L.I)「L.I Nisshy」です!

前回のコラム「第21回:CBT対策は“知る”ことから!CBT大解剖!」はお読みいただけましたか?
今回のコラムではOSCE対策の第一歩として、OSCEを大解剖いたします!ぜひご覧ください!

OSCE基本情報
OSCEの対策

第22回:OSCE対策は“知る”ことから!OSCE大解剖!

OSCE基本情報

OSCE
Objective Structured Clinical Examination = 客観的臨床能力試験

医師が診療を行う上で特に重要となるのが患者とのコミュニケーション。OSCEはそのコミュニケーション能力だけでなく、臨床実習を行う前に患者の症状や受け答えに対しての対応力など、一定のスキルを身につけておくことが求められる試験です。
OSCEでは、模擬患者と接する、マネキンを相手に処置を施す、など実践に即した試験項目によって、以下の能力について採点されます。

・患者への接し方、患者とのコミュニケーション能力

・診察・診断・診療に関する基本的能力

■試験の内容
OSCEは医療面接を含めた以下の10領域からそれぞれ1課題ずつ受験します。

・患者への接し方、患者とのコミュニケーション能力
① 医療面接
② 全身状態とバイタルサイン
③ 頭頸部診察
④ 胸部診察
⑤ 腹部診察
⑥ 神経診察
⑦ 基本的臨床手技
⑧ 救急

・実施任意の領域
⑨ 四肢と脊柱
⑩ 感染対策

課題構成例

医療面接(10 分)
 →全身状態とバイタルサイン(5分)
  →頭頸部(5分)
   →胸部(5分)
    →腹部(5分)
     →神経(5分)
      →基本的臨床手技(5分)
       →救急(5分)

■実施時期
大学のカリキュラムによって実施時期は異なりますが、臨床実習開始直前である4年生の8月~翌年2月に行う大学がほとんどです。

■試験環境
大学内に「ステーション」と呼ばれる部屋が複数設置されます。このステーションを受験生が順番にまわって受験します。
各ステーションでは、大学内部と他大学の教員が一定の基準のもと、受験生が行った診察・手技や態度などを採点します。
なお、医療面接や診察はSP(Standardized Patient)と呼ばれる模擬患者に対して行います。
ステーションには診察に必要な器具(打腱器、舌圧子、ペンライトなど)や、ゴミ箱が用意されています。

■試験の流れ
OSCEは以下①~④の流れで進むケースが多く、すべてのステーションでこれらを行っています。

① ステーションに入室後、受験番号と氏名を名乗る

② 準備時間(2分間)の間に、手指の消毒・課題シート※の確認などを行う
※「課題シート」→ 患者の症状や診療の指示が記載

③ 合図がでたら開始

④ 終了後、退室して次のステーションに進む

課題の指示に従って、制限時間(5~10分)以内に診察を行います。
各課題の間には2分間の準備時間が設けられています。その間に「課題シート」の内容を確認して、内容や順番、何が必要になるのかを想定しておきましょう。

OSCEの対策

試験の3週間~1カ月前から対策を開始する方が多いのではないでしょうか。これからご紹介する内容を参考に、試験に備えてしっかり準備しましょう!
まずは、先輩の体験談&アドバイスからご覧ください。

・実技について

知識があいまいな課題が出たのですが、止まらずに最後までやりきることを優先させて乗り切れました。
場合によっては、わかる課題から先に臨んでもOKですので、焦らずに課題に取り組むとよいと思います。

胸部診察でなんとなく不安な箇所や、診察部位の細かな位置がわからなかったとしても、試験官に見えるように堂々とやりきることが大事ですよ!

バイタル測定で、血圧を測るときに使用する台がなくて焦りました……
本来はベッドに寝かせて心臓と同じ高さにして測らないといけなかったのですが、とっさに手を支えて測ったことで無事に乗り切れました(^-^;

・滅菌手袋について

手袋の外側(清潔な部分)を直接触っての装着はNGですよ!
最初に手を入れるときは要注意です!

自分がはめやすい手袋のサイズを事前に把握しておくのをおススメします!

普段難なくできることでも緊張でうまくいかないことがある!緊張して慌てて装着すると破れることもあるので、本番では落ち着いて装着するように心掛けましょう。

感染性のゴミ箱と非感染性のゴミ箱に捨てるものを区別しておきましょう。

・医療面接について

本人確認として、模擬患者さんから最初に必ず氏名、生年月日を言ってもらいましょう。

患者さんに質問したことをしっかりとメモを取ることと、患者さんに対して、順番通りにしっかり質問できる、ということが大事!
その際、患者さんが話しているときには、熱心に聴きあいづちを入れて共感することも聞き手としてポイントです。
基本的なことですが、やはり試験を想定して事前に練習することが大切ですね。

次に、先輩方のアドバイスをふまえた具体的な対策をご紹介します。

① 試験内容を把握する
下記サイトでOSCEの詳細な資料が確認できます。課題サンプルなども掲載されますので、要チェックですよ!
医学系OSCE公開資料/公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構 (cato.or.jp)

② 学校の教材や、OSCEの対策本、共用試験実施機構の動画を確認する
要点を確認して、注意点やミスしやすい点を把握しておくことが大切です。
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③ 友達同士で練習する
友達と医師役、患者役を交互にやってみましょう。繰り返し練習することが大切です。練習の際には指摘やアドバイスをもらって、精度を高め合いましょう。

④ 反復練習する
実際の患者をイメージして、手順を確認しましょう。
医療面接を時間内で終わらせるには、素早く診断できることが重要。コツコツと何度も反復練習をすることで自信に繋がるはずです。

以上、今回のコラムでは医学生の皆さまのOSCE対策の一助となるよう、OSCEの基本情報とその対策についてお届けしました!
評価者が同じ空間にいる中で実施する実技試験は、想像以上に緊張することもあるかと思います。試験本番に自信をもって冷静に臨むためには、事前にきちんと試験内容を把握して、繰り返し練習してイメージを高めておくことが大事です。
コラムの内容を参考に対策してみてくださいね!応援しています!

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